初めての船釣り「How」その⑧実釣/タナ取り
初めての船釣りここではポイントに着いて実釣まで。
(コマセ釣りの例)
釣りポイントに近づくと、船が速度を落とすのでエンジン音が変わる。
何回聞いてもドキドキ、ワクワクの瞬間だ。
釣談義に花を咲かせていた常連さんたちが、持ち場に戻り準備を始める。
まず、ポイントに到着すると、船長さんがマイクで棚(タナ)を知らせる。
【タナ:魚のいる層】
ここは、とても大切な情報なので聞き逃さないように!
では、少しイメージしてみよう。
【例①:水深30ね。底から2m】とアナウンス。
さて、この場合底から2mに仕掛けのどこを合わすのか?
ビシ(オモリ付きエサかご)の位置か?針の位置か?
正解はビシだ。
基本的に船宿標準仕掛というのがある。
仕掛けが2m(仕掛が2m+クッションゴム20cm)
だとすると、その仕掛けの長さを前提に底から2mと言っている。
コマセの入ったビシを底から2mの位置に合わせよ。と言うことだ。
ここで、ただ巻き上げて2mにビシを合わせては意味が無い。
ビシの中に入っている、ミンチやオキアミを海中に撒きながらあげていくのだ。
流れはこうだ。
①.仕掛けを落としていく。ビシが着底
(手にゴン、コツンという反応がある。ビシが底についた合図で竿先がふわっと上がる。)
②.すぐ1m(仕掛け分)巻き上げて、竿を大きくあおってコマセを出す。(1回目)
(そのまま、仕掛けをつけたままにしてしまうと、根がかりや狙わない魚がかかってしまう。)
③.もう1m巻き上げて、竿を大きくあおってコマセを出す。(2回目)
④.反応が無ければ、もう一度底へ落とし①から③を繰り返す。
(釣る魚によっては、ロッドキーパーや竿置きに置いて待つ。)
これが、底からのタナ取りだ。
PEラインと呼ばれる1mごとに着色されている糸があるので
仕掛けを下ろす時にはその目印を見てカウントしながら行う。巻き上げるときも同様だ。
リールを一巻きすると何センチ巻き上がるかも覚えておくと良い。
次は海面から。(アジ釣りはあまり無い。真鯛など敏感な魚に使われる)
【例②:水深30ね。上から20m】とアナウンス。
まず、海面に対し竿を真っ直ぐに出して、ビシが海面に触れている所から、前述と同じく
糸の着色された節を見ながら下ろしていく。
①.海面からまず指示の20mまで下ろし、さらにプラス仕掛け分2mまでビシを下ろす。(合計22m)
②.1m巻き上げて、竿を大きくあおってコマセを出す。(1回目)
③.更に1m巻き上げて、竿を大きくあおってコマセを出す。(2回目)
④.反応が無ければ、もう一度底へ落とし①から③を繰り返す。
(釣る魚によっては、ロッドキーパーや竿置きに置いて待つ。)
コマセを使う船釣りでは、お客さん全員がタナを一致させる事がとても重要。
タナが違っていると、狙ったタナに魚がつかず、自分が釣れないだけでなく
周りのお客さんにも迷惑をかける可能性があるので、意識して行おう。
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